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皆さん、「たこ(蛸)」はお好きですか?

私は大好きです。
食べ物としては赤いお肉(牛肉やラム肉など)が他の追随を許さぬほど大好きですが、生き物としては「たこ」が好きです。

超絶筋肉質な8本足で海中を走り、泳ぎ、砂に潜り、岩陰に飛び込み、墨を吐く、無脊椎動物随一の知能の持ち主

それが「たこ」です。

見た目のクリーチャー感や荒々しさに反して、賢く、そして、そこはかとない慈愛を感じるのは、私だけでしょうか。

「じゃあ、イカは?」と聞く人がいますが、彼らは全く別物

ターコイズブルーのインド洋をスーッと泳ぐイカは、何だか余裕に溢れ美しくオシャレ感さえ漂います。
そのシュッとした泳ぎ姿を見ると「あぁ、イカの塩辛食べたい」とは思いますが、それ以上の感情は掻き立てられません。

それに比べてたこは、、、
世界中の人々が(もしかしたら海洋生物達も)憧れる美しいモルディブに住んでいても、揺るぎなく地味な生き様
1日のほとんどを岩陰でひっそりと過ごし、メスは海藤花(かいとうげ)とも呼ばれる美しい房状の卵を産み、寝食も惜しんでその卵を守り、一生を閉じるそうです。

浮かれない。
はしゃがない。
思い上がらない。

その、ひっそり愛情深く生きている感じが大好きです。

ちなみに、「タコ」よりは「たこ」と書きたいです。
48文字もある平仮名の中で、「た」と「こ」だなんて似通った字が並びましたよね。奇跡です。

岩陰で揺るぎない自分時間を生きる「たこ」が好き。

昨日、採れたての大きなたこをもらってしまい
…腐る前に、とりあえず茹でるか
と、若干のありがた迷惑感を心の奥に仕舞い、滑りを塩で取り、大鍋でグラグラと茹でながら、そんなことを考えていました。

モルディブ人曰く「たこは採ってすぐに、こうやって足をグルッと裏返せば(※内側を外側にするジェスチャーをしつつ)吸盤で絡まってくることもないよ」とのこと。賢くても筋肉質でも、野生児には敵わない、、、何となく、世間の縮図を見せられたようで、遠い目をしてしまいました。

本音を言うなら、食べるのはイカのが好きなのですが、毎日少しずつ美味しくいただこうと思います。
モルディブのたこは肉質が固めなので、小さめのブツ切りにして、スパイス炒めアヒージョにするのがオススメ。

カテゴリー: エモーション