モルディブは、基本的に治安が安定した国。
ひったくりや置き引きなどもゼロではありませんが、注意して行動すれば、被害に合うことは稀です。
しかし、思わぬトラブルに見舞われないためにも、熱帯気候ならではの注意点等は知ってきましょう。
目次
1. 日焼け&熱中症対策は十分に
赤道直下のモルディブでは、日焼けを軽くみると、文字通り「痛い目」にあいます。
日差しが強い日はもちろん、曇りの日でも焼けますので、必ず日焼け止めを塗りましょう。
また、目もダメージを受けますので、日差しの強い日にはサングラスや帽子の着用もオススメします。
これを怠ると、日焼けというより「火傷(やけど)」します。
今まで見た中で一番かわいそうだったのは、全身が火傷状態になってしまった男性。身体中が水ぶくれで痛んで歩けず、松葉杖をついて帰国の途に着かれました。
「日焼けをしたい!」という方は、日焼けオイル等を塗り、様子を見ながら少しずつ焼きましょう。
※日焼けオイルには、たいてい弱い日焼け止め効果があり、火傷を防ぎながら、肌をこんがり焼いてくれる効果があります。ただし、製品により効果が異なりますし、快晴のモルディブの日差しは強過ぎるので、あまり一気に日焼けしようと思わない方が良いでしょう。
日焼けしてしまった場合には、炎症を抑える効果のあるローションやジェルで、肌の熱を取るようにしましょう。また、水分やビタミンCをたっぷり取ることも大切です。
水分補給は、熱中症対策の観点でも大切です。
飲み物を一気飲みするのではなく、クルーズやツアーに行く時にも水を持参して(ホテル側が用意してくれる際には不要)少しずつ飲むようにしましょう。
2. 虫除け対策も十分に
モルディブには、デング蚊(デングウィルスを持っている「ネッタイシマカ」等)など、病気を引き起こす蚊がいます。
リゾートでは、蚊の発生を防ぎ・駆除をする努力をしており、観光客が蚊の媒介する病気になることは極めて稀ですが、それでも病気をもった蚊がゼロになる保証はありません。
なので、少なくとも朝夕の外出時には虫除けスプレーを使用した方が良いでしょう。日中でも、ローカル島(住民島)を訪問したり、蚊のいそうな場所に行く際には使用をオススメします。
また、部屋にベープなどが備え付けてある場合(必ずあるとは限りません)は、それも使用しましょう。
私は、ワンプッシュの虫避けを必ず持参して、1日1回はシュッ!とするようにしています。
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これ、かなり効きますよ。
部屋の中だけでなく、テラスや屋外レストランなどに蚊がいる際にも、テーブルの下などにシュッ!とできるので、かなり重宝しています。
どのメーカーの商品も効きますし、蚊以外の虫が気になる時にも使えますよ。
3. アルコール等の禁止物を持ち込まない
モルディブは、宗教上の理由から、お酒が持ち込み禁止物に指定されています。
「リゾートで飲もう!」などと特別なお酒を持ってきても、空港で没収されてしまいますので気をつけましょう
その他、豚肉・豚肉製品、1カートン以上のタバコ、刀剣類(レプリカ含む)なども、入国時に没収されてしまいますので、往路の空港などで買ってしまわないようご注意ください。
※没収された物品は、武器や麻薬等でない限り、帰国時に空港で返却してもらえます。没収時に渡される証明書が必要になりますので、無くさないようにしましょう。
4. 一般犯罪や会計トラブル、薬物にも注意
モルディブは、治安が比較的安定した旅行者に優しい国です。
しかし、スリやひったくり、置き引き等の一般犯罪もゼロではありません。
リゾートは基本的に安全ですが、それでも、貴重品を置き忘れたりなどすれば、紛失してしまうこともあります。持ち物の管理には十分注意しましょう。
また、ローカル島(首都マーレ含む)では夜間早朝の不必要な出歩きも避けましょう。
お土産物屋さんでの会計トラブルも散見します。
一度お金を払ってしまうと返金は難しいこともありますので、きちんと納得した価格で購入しましょう。
請求額の通貨も要確認です。スーパーなどでは現地通貨(ルフィア)ですが、お土産物屋さんは米ドルであることがほとんどです。
ちなみに、モルディブでは、禁止薬物(いわゆる「ドラッグ」)を警察が厳しく取り締まっています。
非常に稀なことではありますが、ローカル島(首都マーレ含む)などで薬物を薦められても購入や使用をしないことはもちろん、見知らぬ人からお茶などに誘われてもついていかないようにしましょう。
購入や使用をしていなくても、薬物の売人と一緒にいただけで、事情聴取のために警察に連行されてしまうこともあります。
5. イスラム教国であることを忘れずに
※コレは気にし過ぎることはないので、心の片隅には留めておくと良い…程度に捉えてください。
リゾートで宗教を感じることは少ないですが、モルディブは100%イスラム教徒の国です。
なので、リゾートで働くモルディブ人スタッフも全てイスラム教徒。ホテルのツアー(「エクスカーション」と言います)でローカル島(住民島)を訪れる場合、出会う島民も全てイスラム教徒です。
なので、
- 豚肉やお酒の入った食べ物をあげない/薦めない
- ローカル島などでモスクに入る際には、肌を適切に隠す
- 年に1度のラマダン(断食月)の場合、日中にリゾート外の公共の場所などで飲食や喫煙はしない
などの配慮は必要です。
1点目について、モルディブ人はフレンドリーなので、リゾートのスタッフと仲良くなって、手持ちのお菓子などをあげたくなるのはわかりますが、必ず、豚肉とお酒が入っていないことを確認してからあげましょう。
2点目について、ローカル島(住民島)のモスクでは「女性=腕や足が隠れる服装で、頭にスカーフ」「男性=ひざ下の長さのパンツ」が必要になります。
服装について、モスク以外では服装を厳しく言われることもないかもしれませんが、女性が「ノースリーブ&ミニスカート」などでローカル島を歩いていると、ビックリした人からジィーッと見られてしまうこともあります。せめて、肩と膝が隠れるくらいの服装だと、そういったこともなくて、ご自身の居心地が良いかもしれません。
(リゾートでは、肌の露出を気にすることはありません。リゾートでの服装マナーについては、リゾートのドレスコードをご覧ください。)
3点目について、ラマダンの時期は毎年変わります。旅行前に確認して行きましょう。
ラマダン期間中は、モルディブ人をはじめイスラム教徒は日中飲まず食わず、喫煙もNG。そのような違反行為をしているのが見つかると逮捕されるほどの厳しさです。
リゾートは一見いつも通りですが、レストランで給仕をしてくれているスタッフが、美味しいご飯を運びながら自分は何も食べられない…なんてことも。
なので、ラマダン期間中は、スタッフが多少ぼんやりしていたり、反応が薄かったりしても、「お腹が空いているんだなぁ…」と思って大目に見てあげてくださいね。笑
以上、ちょっと長くなってしまいましたが、、、
日焼けと虫刺されに気をつけ、基本的な防犯&国のルールを守ることが大切!
そんなに難しく考える必要はありません。
その他、気になる点がある方は、旅行の予約や渡航前に、
を確認し、緊急の際に外務省/大使館から連絡がもらえる「たびレジ」にも登録しておきましょう。
注意のポイントを押さえていれば大丈夫!
あとは、常夏のモルディブを100%楽しみましょう。
※追記:外部サイトになりますが、『モル旅.com』の「場所、言葉、緊急時対策!知っておくべきモルディブ基本情報」のページが、モルディブの基本情報を網羅しています。旅行前に一度、目を通しておくと役に立つかもしれません。
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