LINEで送る
Pocket

※非常事態宣言は2018.03.22に解除されました。

マーレの治安について、相変わらずよく聞かれます。
状況は、コチラの2018.03.06時点と大きく変わりませんので、リゾートにいらっしゃる分には、現在のところは問題ないように思います。

ただし、マーレ島等の住民島でのデモと鎮圧は、規模が大きくなる傾向にあります。
ですので、リゾート島と空港島以外には立ち寄らない方が賢明…という状況は、一層強くなりました。

デモや集会について、現在のところは主に夜間に発生していますが、過去の傾向からすると、金曜(モルディブは金土が週末で、会社等は休み=人が集まりやすい曜日)のお昼のお祈りの後や平日も含めた全日16:00頃(午後15:00台のお祈りの後)なども、突発的な集会やデモが発生しやすいかもしれません。

というのも、モルディブでは公共の場での集会には治安当局の許可が必要であり、当然、反政府派にはなかなか許可がおりません。ですので、お祈り時間=モスクに人が集まっていても不自然ではないタイミングというイスラム教国ならではの習慣を利用することがあるからです。

その場合には、お祈り時間の終わりと共に、モスクや周辺の施設から人が溢れ、そのままデモに突入する…というのが、過去の傾向でした。
治安当局も、そのような可能性は頭に入れて動いておりますので、お祈り時間終わりから間も無く両者の衝突が始まることになります。

ただし、基本的に、モルディブ人は他人を傷つけることを好みません。
お互いの傷は最小限に、できるだけ平和に物事を進めたい人たちです。

なので、日々の衝突で怪我人は出ている(中には軽傷ではない人もいる)ものの、死者が出るほどの衝突になることは想像しにくいです。

しかし、治安当局は鎮圧にペッパースプレー(唐辛子スプレー)を用いることが多々あります。これは、銃器等とは違い、使い方を誤っても死者が出ることはないはずですが、目や鼻などの粘膜が唐辛子の刺激成分でことごとくやられてしまいます。場合によっては失明の危険もあるので、人が集まっていたり、集まっていなくても警察が監視をしているような場所には、決して近づかないようお薦めします。直接浴びなくても、ペッパースプレーが大量に使用された場所に近づくと、しばらくは目が痛むことなどがあります。

※万一、ペッパースプレーを浴びてしまった際には、応急処置として牛乳で目や鼻をすぐに洗い流し、病院へ急いでください。近くに牛乳を持っているモルディブ人がいると思いますので、おそらく、駆け寄って処置してくれると思います。とにかくそういう場所には近づかないことが大前提ですが。

モルディブは、リゾートが住民島と離れていることが多く、また、政府にも反政府派にも旅行者を巻き込みたくないという意識が強いので、動乱を避けるのは比較的容易です。しかし、油断はせず、危険からは身を遠ざける意識は必ずもって行動しましょう。

モルディブは今、花々が咲き誇る美しい季節ですよ。
常夏なので一年中ずーっと夏ですが、実は季節もあるんです。マンゴーが実る時期、トンボが飛ぶ時期、そして今は、(他の時期にも花は咲いていますが)特に多種多様の花が多く咲く時期で、街もリゾートも美しいです。

いらっしゃる方は、今だけの美しい自然を、ぜひ目に焼き付けて帰ってくださいね。