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空港の荷物検査で揉めている人や落胆している人、よく見かけますよね?

「なぜダメか?」を理解していれば、何を持っていくとNGなのか?がパッと判断できて、没収や開封検査などされることはないのに。。。

なので、国際線の飛行機に持ち込んではいけない「機内持ち込み禁止品・制限品」の判断ができるように;

  • なぜ禁止されているのか?
  • どういう条件だとNGなのか?

という理由ベースでまとめてみました。

皆さんの参考になれば嬉しいです!

1. 液体物(…ではなく「固体単体でないモノ」と覚えよう!)

没収率No.1は、おそらく「液体物」。

テロ予防のため、危険な薬品等を持ち込ませないことが目的なのですが、、、

そもそも!この「液体物」という言葉が誤解の元

実際には「液体」だけでなく、

  • 完全な固体単体でなく、
  • 容量が100g以上あり、
  • 規定サイズ・容量のジップロック的な袋に入っていない
    規定サイズ・容量=1人につき、20cm×20cmのジッパー付き透明ビニール袋に入れ、合計1ℓ以下。

というモノは、手荷物として機内に持ち込むことができず、ほぼ没収されます(預け入れOK)。

歯磨き粉」「ヘアクリーム」のようなドロっとした物は没収。

ゼリー」「プリン」「スライム」などプルプルして固まりきっていない物も没収。

漬物」も、固体と汁気が混在しているから没収。

詳しくは、成田空港公式HPの液体物に関する説明がわかりやすいので、一読をオススメします。
※さらに詳しく・具体的に調べたい方は国交省のHPの「液体物リスト」もオススメです。

ちなみに、、、

「100mL以上の容器に入っていても、中身が100mL以下なら大丈夫!」

という「使いかけなら大丈夫!」的な話はガセネタですよ!

見逃してくれた係官たいたかもしれませんが、

容器サイズが100mL以上だとNG!

が原則。

入れ替えが可能なもの(化粧水など)は、100均等で詰め替え容器が買えますので、活用しましょう。

あと、ペットボトル等の飲み物も基本的にはNG。要注意です。
(…なのですが、幼児同伴などの場合、水は匂い等をチェックして通してくれることも。ジュースやミルクティなどは、香りや色があって十分な安全確認が取れないためかNG。子連れ等でどうしても必要な場合は、「没収されても良いや…」とダメ元で持っていくのも有りか?と思います。また、ペットボトル飲料は、出国審査後の売店や自販機等でも購入できますよ。)

 

2. 武器になり得る物(…先端が尖っているだけでも没収?!)

人を傷つけたり、脅しに使えるモノの機内持ち込みは、ほぼ没収されます。

これも、テロやハイジャック防止の観点から。

ピストル」のような銃器はや刀のような刃物は、レプリカであっても、預け入れ・機内持ち込み共に制限されることがあります。脅しに使えますから。

ハサミ」「ナイフ」などの刃物も基本的にはNG。

「サバイバルナイフ」のような明らかにNGな刃物だけでなく、運が悪いと「眉バサミ」さえ没収されてしまうことも…見逃されることもありますが、荷物検査で指摘された際には、抵抗せずに従いましょう。

また、「刃物」でなくとも、先端が尖っていて、殺傷能力があると判断されれば機内持ち込みNG。

なので、先端が鋭利に尖ったピンセット」「ワインオープナー」「」「」なども、具体的な形状や係官の判断によっては持ち込み不可です。

また、「野球バット」「テニスラケット」「竹刀」「ハンマー」なども、殺傷能力がある素材や形状の場合は持ち込み不可

そういった判断基準なので、殺傷能力がない大きさ・形状の刃物は機内持ち込みOK。具体的には;

  • 刃が4cm以下の小型T字カミソリ
  • 刃先が丸い眉バサミ
  • 先端が尖っていないピンセット
  • 電動カミソリ
  • 小型の裁縫セット

など、明確に;

「それでテロは起こせないでしょ…」

という刃物は、没収される可能性が極めて低いです。

 

3. 爆発物(モバイルバッテリーは、国によって規定が異なる!)

こちらも、テロ防止の観点から禁止されます。

爆弾」「火薬」はもちろんNG。

花火」も火薬ですから、手荷物でも預け荷物でも没収対象です。

あと心配になるは「バッテリー」ですが、、、基本的には大丈夫!

乾電池」はもちろん、「スマホやPC、カメラのバッテリー」も持ち込めます。

ただし、モバイルバッテリー」は渡航先の国によって容量制限があったり、

「容量の無記載モバイルバッテリーが没収された…」

なんて話も聞きますが、知っている限りでは;

  • 容量160Wh以下のモバイルバッテリー
  • 1人2個まで

なら大丈夫。

1人で3個以上のモバイルバッテリーを持っていく人(…なんていない気もしますが。笑)は、入国先の国の大使館HP等で、規定を確認してみましょう。

また、極稀なケースになりますが、某社のスマホの発火事件が多発した際には、そのメーカーの特定モデルのスマホを、多くの航空会社が持ち込みを禁止しました

そういったニュースがあった際には、気をつけましょう。

リチウム電池は手荷物OK/預け入れNG
手荷物で問題のないリチウム電池ですが、預け荷物には入れないようにしましょう。

ちなみに、リチウム電池には2種類あり;

  • リチウム金属電池:コイン型の電池
  • リチウムイオン電池:PC等の予備バッテリー等

を指します。

預け荷物に入っていると、没収はされず、手荷物に移し替える等の指示を受けるのが一般的です。

 

3. 爆発の可能性がある物(スプレーは規定が細かいっ!)

こちらも、テロ対策として禁止されています。

中でも一番気になるのが「スプレー」だと思いますが、意外と機内に持ち込めモノが多いのですが、「液体物」扱いになるためなります。

具体的な規定としては;

「1つの容器につき、容量が100mLまたは100g以下」
「1人につき、20cm×20cmのジッパー付き透明ビニール袋に入れ、合計1ℓ以下」
(ガス充填式のスプレーの場合)フライト中の漏れ防止の観点から、キャップ等で噴射弁が保護されている」

という条件を満たした上で、下記のアイテムは持ち込みOK!

  • 「化粧品類」に該当する物(ヘアスプレー、制汗スプレー、シェービングフォーム、消臭スプレー等)
  • 「医薬品類」に該当する物(殺菌・消毒スプレー、虫除けスプレー、冷却スプレー等)
    ※冷却スプレーの中には「医薬品類」でない物(スポーツ用スプレー等)もあるので要注意。その場合には持ち込めません。

    これらはもちろん、預け入れも大丈夫。

    容量が不明な時には、念のため、預け入れ荷物に入れておきましょう。

    また、スプレー類の合計預け入れ量は「1人につき、合計2kgまたは2リットルまでです。

    そして、「化粧品類」「医薬品類」のいずれにも該当しないスプレーの場合には、下記の表示の有無を確認してください。

    • 「火気と高温に注意」→機内持ち込み、預け入れ共にNG
    • 「高温に注意」→機内持ち込みNG/預け入れOK

     

    4. 発火物(持ち込み1人1つまで&預け入れNG!)

    小型のライター、マッチ、Zippo(ジッポ)は、

    • 機内持ち込み1人につき合計1つだけ
    • 預け入れは個数に関係なくNG!
    • 葉巻用ライター及びピストル型ライターは持ち込み・預け入れ共にNG!

    という制限があります。

    理由は、発火の可能性があるからです。

    ちなみに、ライターやZippoは液体物として透明ジッパー袋に収納してください。

     


     

    以上が、国際線の飛行機の主な「機内持ち込み禁止品・制限品」です。

    その他にも、工具や工業用品、農薬など、特殊な荷物は持ち込みを制限される場合がありますので、詳しくは下記をご参照ください。

    ちなみに、食べ物は、液体物じゃなければ大丈夫!
    *LCCの場合は持ち込みNGのこともあります。

    小さなお子さんなどがいる方は、耳抜きが上手にできるようキャラメルなどよく噛んで唾液が出るお菓子を持参したり、小腹が空いた時用に菓子パンなどを持ち込んでおくと便利ですよ。

     

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