「ネットで安いホテル見つけたの!どう思う?」
コレも時々聞かれる質問なのですが、、、それは、たぶん「ゲストハウス」。
よく皆さんが行く「リゾート」とは全く別のカジュアルなホテルで、リーズナブルにモルディブを満喫できるため、私自身も泊まりに行くことがあります。
ただし、豪華さはありません。
みんなが「モルディブ」と聞いてイメージする典型的なリゾート滞在とは違いますので、その点だけは要注意です。
モルディブの宿泊施設は主に4種類あり、各々の特徴(違い)は;
1)リゾート:お酒も豚肉も飲食できる宿泊施設
2)ホテル:お酒や豚肉NGの宿泊施設
3)ゲストハウス:お酒や豚肉NGの宿泊施設
4)サファリボート:お酒も豚肉も飲食できる宿泊施設
上記は、モルディブの国教であるイスラム教の戒律に関係するルール。要は;
「一般のモルディブ人が居住・生活する環境内にイスラム教での禁忌物を持ち込むと判断力の不十分な子供や若年層等に悪影響があったり、禁忌物を嫌悪する熱心な信者の方に精神的な苦痛を与えるのでNG」
という考え方が背景にあります。
そう言った事情から、島やボートとして従業員以外の一般モルディブ人から隔離できる1)4)ではOKなアルコール類等が、一般人の生活圏内に建つ2)3)では禁止されているのです。
ちなみに、2)と3)に大きな違いはありません。
この2つの主な違いは、必要とされるバック設備(発電機の有無など)や国に払う税金額で、基本的には2)の方が大規模にはなります。ただし、2)として承認が降りる設備を持ちつつも、3)として運営している施設もあったりします。
※ちなみに、ヴェラナ空港の島にあるフルレホテルは、1)のカテゴリー。名前は「ホテル」ですが、お酒も豚肉も飲食できますよ。
ゲストハウスの開発が進んだのは、この10年ほどの話。
データを参照はしていませんが、2010年くらいから増え始めた印象があります。
まだまだ発展途上で、中にはとんでもなくレベルの低いゲストハウスもありますが、デザインが可愛かったり、アットホームで楽しかったり、一般のモルディブ人の生活に触れられたりと、個人的にも好きなゲストハウスはいくつかあります。
お酒と豚肉に関しては、近くのリゾートやサファリボートで飲食できる場合もあります。
この点は、予約時に、ホテル/ゲストハウス/旅行会社に確認すると教えてくれるでしょう。
ただ、、、個人的にですが、今のところ、フルマレ島とマーフシ島を除き、信頼できるオーナーが運営していて、且つ、自分が滞在してみて良かったゲストハウス以外、私はオススメしていません。
理由は、紹介するのが心配だから。
ゲストハウスは、リゾートに比べて開業のハードルが低く、(語弊を恐れずに言うのであれば)素人が運営しているケースもゼロではありません。
そうすると、例えば、予約管理が不適切だったり、食事の質が安定しなかったり、何より怖いのが海難事故を予防が不十分と思われるケースも有り得るからです。
「フルマレ島やマーフシ島は大丈夫なの?」と言われると、「大丈夫!」と太鼓判を押すこともできませんが、この2つの島は、ゲストハウス島としての開発のレベルが段違いですから、安心度は高いです。
稀にオーバーブッキングをされても、ほぼ同ランクの別ホテルに宿泊先を確保していることが多いそうです。
島内にレストランも多く、食事も安心。事故対策についても、そもそも島内に人目が多い分、少し安心…といった具合です。
ともあれ、私が薦めない=ダメではないですからね。
泊まってみたい方は、例えば、信頼できる旅行会社など、実際に宿泊する施設や島について、よく知っている方に相談して予約してみてください。ゲストハウスを扱っている日系の旅行会社もあるそうですよ。
ローカル島のホテル選びに際しては、『TripAdvisor
口コミによる評判と予約サイト毎の宿泊費を一発で確認できます。
ちなみに、私がゲストハウス滞在で最も楽しかった経験は、無人島までボートで行き、目の前に生えているサトウキビを切って食べさせてくれたり、ヤシの花蜜や熟し度合いの違うヤシの実を「利き酒」ならぬ「利き椰子」として供してもらったことです。
ディベヒ語(モルディブの現地語)には、ヤシの若い実は「クルンバ」、熟しきった実は「カーシ」、ヤシの殻で作られたヤシ蜜を集める道具は「ロウバディ(だっけ?笑)」と、ヤシに関わる言葉がたくさんあります。
そんな言葉を1つ1つ言いながら、上手く発音できずに笑われながら、1つ1つ味わいや感触の違うヤシを食べたことは、忘れられない良い想い出です。
サービスメニューとしてあるのではなく、オーナーが気まぐれでしてくれたことなので「ココに行くと体験できる!」と言えないのは残念ですが、気を許したお客さんは家族みたいなもの。
とことん色々してあげたい!という、モルディブ人のサービス精神に触れることができるのも、田舎のゲストハウスの醍醐味の1つだと思います。
同じような田舎滞在の際には、オープンな気持ちでとことん楽しんでみてくださいね。
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